バーナ・ボーイに続く存在と目されるナイジェリア発のポップスターで、最近はマドンナ“Frozen”の公式リミックスも手掛けたDML。現行アフロビーツの前線に立つ俊英がサード・アルバムをリリースした。多くの同輩と同じく欧米など海外の音楽を消化吸収した音楽性は気負いなくハイブリッドなもので、前作『APOLLO』に続いてヒップホップやR&B、レゲエ、フォークなどが自然に取り込まれている。こういう例でよく呼ばれるクリス・ブラウンをはじめ、ダンスホール・レゲエ新進のシェンシーア、そしてユーロ、同郷のレマが客演。そのレマともまた違う、やや軽薄なキャラクターにも合った独自配合のポップ・サウンドがとても気持ち良い。代表曲の“Peru”はオリジナルとエド・シーラン参加ヴァージョンを収録!