〈ヒップホップのゴッドファーザー〉とも呼ばれるポリティカルなポエトリー集団がアフロビートの伝説的なドラマーとコラボ作をリリース。生前に進めていたとされる『There Is No End』(2021年)以降もエイドリアン・ヤングらとの〈新作〉が定期的に届くトニー・アレンだが、手合わせの相性は過去最高だろう。革命の詩とナイジェリアの躍動を融合する過程ではエジプト80やスーズセイヤーズの面々が演奏を加え、カイディ・テイタム、ジョー・アーモン・ジョーンズ、コートニー・パインも多角的に英国ジャズの刺激を注入。プリンス・ファッティのミックスもあって、生々しい息遣いとグルーヴが魔法のように響き渡る。