グルーポ・ファンタスマなど複数のプロジェクトを手掛けてきたエイドリアン・ケサダが、新進シンガーのエリック・バートンと組んで放った渋色のソウル・アルバム。JB風のヴァイブとウータン・クラン的なスモーキーさを中心にしつつ、時折挿まれる艶っぽい哀愁メロディーがグッと刺さるのは、ラテン・ファンクやチカーノ・ソウルも得意とするケサダならでは。やさぐれと黄昏がいい塩梅で混ざり合う好盤。