皇帝カート・ローゼンウィンケルの目下最新作『カイピ』はアントニオ・ロウレイロなど新世代ミナス派が参加したブラジリアン・ジャズの新局面と言える傑作だった。中でもミルトン・ナシメントを思わせる美しい歌声で作品の色を決定づけていたのは若きリオの才能ペドロ・マルティンスであったが、彼の新作がカートのレーベル、ハートコアから。共同プロデュースのカートは当然、ロウレイロなどに加えブラッド・メルドーやクリスポッターまで参加の豪華布陣、その歌声を堪能できることは勿論、新世代のジャズ、ミナス、あるいはインディーSSW作品、どの切り口で聴いても絶品の自由な作曲センスに脱帽。
ペドロ・マルティンス 『VOX』 新世代のジャズ、ミナス、あるいはインディーSSW作品、どの切り口で聴いても絶品の自由な作曲センス
ジャンル
ジャズ