9月も下旬なのにあつい。だけど布団の中からは出たくない。はたらきたくない。だらだらしたい。しかし最近どうにも歯が痛くて、今日は歯医者の予約を入れてしまっている。歯が痛いだけで、米も肉も海の幸も、カップラーメンもコーンも新生姜もおいしく食べられない。プリンやチョコのお菓子なんてもってのほかだ。しかも今日は打首獄門同好会の結成15周年記念ベスト盤のリリース日なのだ。聴きながらだらだらしたい。はたらきたくない。しかし歯医者には行かねばならない。仕方ないので、打首Tシャツを着て、出ないやる気を振り絞って歯医者へと向かう。痛いの痛いの飛んで行け。
すると、初めて会う女性の歯科衛生士さんがTシャツを見てこう言った。「酒井さん、打首お好きなんですか? 実は私、バンドをやっていて、大澤会長と友達で。会長とは一緒にラーメン二郎にも行ったことあるんですよ」「え、そうなんですか!? 実は友達がマネージャー兼VJをやっていて、もう辞めちゃったんですけど。それ以来応援していて」「そうなんですか!? 世界って狭いもんですね~」
恋愛がどうした青春がどうした、まあそれも大事だが、それよりも大事なことがある。おいしいものが食べたい(太りたくはない)。健康でいたい。そして、だらだらしたい。そんな僕らの生活に、もうどこまで密着すれば済むのかっていうぐらい共感が絶えない生活密着型ラウド・ロック・バンド、打首獄門同好会。改めて結成15周年おめでとうございます。