J-POPをリズムから分析しその変遷を記す、という。歌謡曲、ニューミュージックなどと呼ばれた和ポップスが、J-POPと呼称を変えた時から今に至るまでをその分析の対象とし、日本語が何を歌ってきたのかではなく、どのように歌われてきたのか、楽曲の中でどのように扱われてきたのかを、著者は考察する。クリエイターたち、プロデューサーや評論家の言葉を引用しながら分析は進み、日本語が他言語を乗せて出来上がった、テクノ、ヒップホップなどのリズム・グリッドによってどのように異化され、馴染んできたのか。著書の分析を辿ると意外にもアフロポリ的な実験と実践がなされてきたと読める!