インコグニートへの憧れを隠さないイタリアのバンドによる5作目。まずトピックとなるのは本家の代表曲“Everyday”のカヴァーだが、オリジナルの疾走感をあえてタメの効いたミッド・グルーヴに換骨奪胎して、予想をいい方向に裏切ってくれる。アルバム全体は相変わらずの爽快さに加え、AORバラード調の“You”や“One More Time”など、成熟したリスナーに刺さる良曲を揃えるのも彼ららしさ。今回も安心の内容だ。