2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? まずはR&B/HIP HOPのトップ10!
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1R&B / HIP HOP
カメラ・ソウル 『Dress Code』 イタリア産ソウル・バンドの3作目はインコグニートやBNH路線の爽快なアシッド・ジャズ
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2R&B / HIP HOP
ハイエイタス・カイヨーテ 『Choose Your Weapon』 ネオ・ソウルや新世代ジャズといったタグを超えた極彩色サウンド聴かせる新作
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3R&B / HIP HOP
イラJ 『Illa J』 ポテトヘッド・ピープルらと組んだ新世代ソウル路線で、兄J・ディラの呪縛を完全払拭したソロ帰還作
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4R&B / HIP HOP
タキシード 『Tuxedo』 メイヤー・ホーソーン&ジェイク・ワンによる待望の初作は、80sディスコ/ブギーへの憧憬をモダンに再生
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5R&B / HIP HOP
ビートスポーク 『The Journey Is The Destination』 インディーR&B好きにもお薦 めな未来派ネオ・ソウル収めた7年ぶり新作
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6R&B / HIP HOP
ケンドリック・ラマー 『To Pimp A Butterfly』 フライローやG・クリントンら参加、アーバン&壮大な多彩でイマっぽい音楽絵巻
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7R&B / HIP HOP
ジョーイ・バッドアス 『B4.Da.Ss』 90年代NYヒップホップ継承しつつ焼き直しでない絶妙なセンス見せる2015年ベスト候補
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8R&B / HIP HOP
トラヴィス・スコット 『Rodeo』 酩酊フロウと残響ビーツが織り成す深いヤバさに満ちた待望デビュー作
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9R&B / HIP HOP
ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード、硬派で破壊的ながらスピリチュアルで甘美な面も見せる〈出た〉こと自体が何か変えそうな怪作
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10R&B / HIP HOP
ジョン・ミルク 『Treat Me Right』 ユルくて甘いレトロ・ソウルの再生ぶりが気持ち良い、仏バンドのデビュー作
ケンドリック・ラマ―の新作やディアンジェロの15年ぶりとなる3作目などリリース当初から年間ベスト級の高評価を得ていた作品を抑えて1位となったのは、イタリア発のソウル・バンド、カメラ・ソウルの『Dress Code』。90年代のアシッド・ジャズを彷彿とさせた同作を筆頭に、ディスコ/ブギー再燃に油を注いだ4位のタキシード、オーセンティックなソウル鳴らす10位のジョン・ミルクなど、過去のサウンドを参照しつつ、それらを魅力的にアップデートした作品が複数ランクインしており、バック・トゥ・ルーツな潮流を反映しています。
また、ハイエイタス・カイヨーテの2作目『Choose Your Weapon』の2位ランクインは、新世代ジャズを多く扱ったMikikiならではかもしれません。彼らの独特のテンポ感を持ったアンサンブルは、Yasei Collectiveや冨田ラボら多くの日本のミュージシャンにも刺激を与えています。Mikikiに掲載された、冨田ラボによるハイエイタス・カイヨーテの解説コラムも人気でした!