晩年のジョビン・ファミリー・バンド、坂本龍一とのコラボ・ユニット、ボサノヴァ・ギタリストの伊藤ゴローとの共演などで知られる世界的ボサノヴァ・シンガー、パウラ・モレレンバウムらによるトリオ。エドゥ・ロボやジスモンチ、ジョビンといった、ボサノヴァ~MPBの名曲を、ピアノを軸に、トランペットとの流れるようなアンサンブルで聴かせる。ピアノの繊細なタッチ、絶妙なトランペット、非常に落ち着いた演奏で聴き心地の良いサウンド。透明感のあるパウラのヴォーカルもとても素晴らしく、三人による卓越した演奏と遊び心も忘れないアレンジが秀逸。現代ボサノヴァの最高峰と言える一枚だ。