Photo by yuna hosino

こんにちは、TOWER DOORSスタッフです。

TOWER DOORSが注目する新人アーティストにメール・インタビューし、その魅力に迫る企画〈6つの質問〉。これまで〈6つの質問〉に答えてもらったアーティストの楽曲を下の再生リストにまとめています。ぜひ活用してください。

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今回の主人公は、”Ending”という楽曲を提供してくれたrowbaiです。

静岡出身で、現在は東京拠点に活動するMayu Inabaによるソロ・プロジェクト、rowbai。アーティスト名の由来は、彼女が生まれた記念に家族が植えた花の〈蝋梅(ろうばい)〉から取られているそうです。2018年から現名義で活動し始め、レーベル・Low High Who?より同年にファーストEP『rowbai__』を、2019年にセカンドEP『CHARCOAL』をリリースしています。

彼女はトラックメイカーとシンガーとしての二つの才能を上手く使い分けながら、さまざまなサウンドスケープを描き出しています。rowbaiの音楽を構成する要素は、清らかな歌声やひんやりとした質感のピアノの響き、ダークでアンビエントな電子音、インダストリアルなノイズとビートなど。それらがブレンディングされたSci-Fiな音世界が、彼女の音楽の特徴だと感じます。

それでは、そんなrowbaiに〈6つの質問〉から迫りましょう。

 

1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「静岡県出身です。音楽活動は小さい頃からピアノ、中高でサックスをやっていたのですが、自分で本格的に曲をつくるようになったのは大学生からです。大学に入ってすぐバンドでギターボーカルを始めました。そのあとDTMもやり始めて、曲づくりの楽しさにのめり込んでいきました。rowbaiとしての活動は2018年にSoundcloudから始めました」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「歌詞やコンセプトで一番影響を受けているのはPay money To my Painです。中学の時からボーカルのKの詩に強い共感を覚えました。

サウンド面で言うとFKA twigs、Arca、James Blakeに特に影響を受けています。研ぎ澄まされた空気のある音が好きだと思います」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“Ending”

「作り始めた時からあったイメージは走馬灯です。スローモーションだけど早い、みたいな。歌い方、使ってる音、リズムなどは自分の中で新鮮だと思うものを選んで、できるだけいらないものを削ぎ落としました。

歌詞は若干退廃的でシュールな言葉が多くてよく読んでみると面白いと思います。正しい解釈は特に無いので、この曲のちょっと不思議なリズムに乗ってくれる人がいたら嬉しいです」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「ずっと大好きなのはBOKUGOさんです。私に無いものを持っている人だと思います。声がすごく綺麗。予測できないような音なのにただ奇天烈なだけじゃなく、ストイックさや本質的なものを感じられるのでかっこいいなと思います。

2年前に一緒にセッションしていた時につくった、“Str0om”という曲は自分にとってすごく大事な曲です」

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

「最近Youtubeで知ったのですが、070 Shake、最高にかっこいいです。こんなかっこいい声出せないので憧れます。

それと最近見た動画だとTyler, The Creatorのグラミーでのパフォーマンス。半端ないですよね」

6. ライヴやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「ラッパーとの共作をしていてかなりいい感じなので、早くリリースしたいです。ソロだとアンビエント歌ものみたいな曲集と、インスト打ち込み曲集を作っているので、今年はたくさん好きな曲を世に出して成長していきたいです。普段ライブはあまりやらないのですが、3月と5月にひとつずつ決まっています。いろんな人と交流してみたいです」

 

最後に彼女が語っていたラッパーとの共作、リリースが待ち遠しいですね。rowbai × ラッパーといえば、『rowbai__』にはGOMESSを客演に迎えた“wanna”が収録されています。GOMESSの強い意志とメッセージを感じるラップが、彼女のダークでエレクトロニックなサウンドとマッチし、強烈なインパクトを残す一曲。ぜひミュージック・ビデオをチェックしてみてください。