現代ヘヴィー・ミュージックの最新型がここにある。物事の二面性に焦点を当てたという4作目は、人力と電子音がカオティックに交錯した凄まじい音像で迫る。聴くだけで、みずからの足元を激しく揺さぶられるような恐怖と不安を覚えてしまうほど。プログラミングにナイン・インチ・ネイルズらを手掛けるクリス・ヴレンナを起用し、インダストリアル・メタルさえも飲み込んだ暴虐サウンドで襲いかかる傑作だ。