北海道・札幌出身のシンガー・ソングライター、K E I_H A Y A S H I。短くない期間を作曲家やサポートなどの裏方として過ごしてきた彼は、〈本当に伝えたいメッセージは、自分自身が発信しないと伝わらない〉と気づき、みずから表に立って歌い始める。

2019年5月、令和の幕開けとともにファースト・シングル“Enough Love”を発表。そこからは快進撃と言っていいほどの活躍を見せている。claquepot、さなり、SPiCYSOLが出演したイベント〈Third Party〉、AIとSIRUPが出演した〈JFL presents FOR THE NEXT〉など、重要なステージのオープニング・アクトに抜擢。そしてデビューから約1年、ここに記念すべきファーストEP『KEI_HAYASH1』が届けられた。

K E I_H A Y A S H Iの温かく伸びやかな歌声は、彼が尊敬するスティーヴィー・ワンダーや久保田利伸といったソウル/R&Bを思わせるもの。一方で彼が生み出す力強くキャッチーなメロディーと聴き手を奮い立たせる歌詞は、J-Popの王道を行くような親しみやすさに満ち溢れている。例えば、かつてOfficial髭男dismが辿った道筋を、K E I_H A Y A S H Iも意気揚々と歩んでいくような、そんな姿をこのEPは想像させるのだ。

今回は、そんなK E I_H A Y A S H Iの実像や思想に迫るインタビューをお届けしよう。彼のルーツからキャリア、自身の作品にかける思いまで、たっぷりと語ってもらった。 *Mikiki編集部

K E I_H A Y A S H I KEI_HAYASH1 DME/MILK BOX(2020)