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踊ってばかりの国、吉田一郎不可触世界、藤井洋平、K E I_H A Y A S H I……Mikiki編集部員が今週オススメの邦楽曲

【Mikikiの歌謡日!】第59回

踊ってばかりの国、吉田一郎不可触世界、藤井洋平、K E I_H A Y A S H I……Mikiki編集部員が今週オススメの邦楽曲

毎週火曜(歌謡)日に更新中の、Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯による、最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。今週は第59回です。紹介した楽曲はSpotifyのプレイリストにもまとめているので、併せてお楽しみください。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

Spotifyプレイリスト
 

【田中亮太】

踊ってばかりの国 “beautiful(LIVE@キネマ倶楽部(2019.11.10))”

昨年行われた東京 キネマ倶楽部でのライブから2曲の映像を公開。この“beautiful”は同年にリリースされた『光の中に』より。聴き手を包み込んだり、ここじゃない場所に連れて行ってくれたり、音楽は聴くだけでシェルターになってくれるんだと思わせてくれます。同時に公開された“それで幸せ”のライブ映像もぜひ。

 

Daisy Jaine “Ever Be (Demo)”

神戸のスリーピース・バンドが新曲デモを公開。甘美なトリップ感が心地よく、繰り返し聴きたくなります。日本のサイケデリック・ロックの夜明けは近い?

 

Laura day romance「Same room, Another roof (1st album『farewell your town』teaser)

残念なことに発売延期となったアルバム『farewell your town』のトレイラーは、メンバーそれぞれの自宅で撮影された映像のみを使用。早くひとつ屋根の下で音を鳴らせますように。

 

【酒井優考】

吉田一郎不可触世界 “えぴせし”

この方はずっとカッコいい。5年ぶりのセカンド・アルバム『えぴせし』は5月13日リリース。

 

印象派 “WANNA”

ミュージシャンって、新しいことをやったらやったで〈あいつは変わった〉って言われるし、ずっと同じことをやったらやったで〈いつまであのまんまなんだ〉って言われるのが特に大変そうだよなと勝手に思っていて。〈らしさ〉は残しつつ、期待も超えていかなきゃいけない。じゃあ〈らしさ〉って何だ? 何をやったら新しい? それを見誤ったら落ちていくし、それがちゃんとできてる人たちが成功するのかもなって……。印象派の新曲、めちゃかっこいい。

 

覆水盆に返らズ “海に想い出が無い”

明るくも暗くもない、どちらかと言えばちょっと暗い景色が淡々と続くなかに微妙に抑揚があって、〈ああ、たしかに海ってこんな感じだったな〉って思い出しました。

 

Syst. “Personal Hygiene Management(個人的衛生管理)”

横田信一郎がトラック・メイク、Omodakaこと寺田創一が歌った、ダフト・パンクみたいなクールなCovid-19に対する楽曲。ヴォーカル・トラックは寺田氏のサイトでダウンロード可能で、さまざまな人がアレンジを加えてその輪が広がっていっているようです。特にカッコよかったのはメカサンバ的なコレ

 

らすてぃー “じじいFC”

バンド茶封筒のギター・ヴォーカルらすてぃーさんの弾き語り音源集『600円』『820円』、新作の『半額』『シングル』がいずれもストリーミングで配信開始(ライブ会場でCDを買うといずれも500円・笑)。コード進行の重要さをみんな理解するべき。

 

colormal “大きな怪獣([bootleg​]​colormal - 191117 (​@​Kyoto Club Metro))”

大天才・colormalが昨年、君島大空のツアーに参加した時のブートレグ・ライブ音源がBandcampで公開中。

 

millennium parade “Fly with me”

毎日在宅でテレビ付けてると耳にしない日はないな……。millennium paradeの原型についてはコチラ

 

【天野龍太郎】

藤井洋平 “i wanna be your star”

ウェルカムバック藤井洋平! みんなあんたが帰ってくるのを待ってたんだぜ。〈そんじょそこらの奴とは違う〉〈俺に決めなよ今すぐに〉……。あったりめえよ!!

 

For Tracy Hyde “水と眠る(パソコン音楽クラブremix)”

〈For Tracy Hydeの曲をパソコン音楽クラブがリミックス〉というのは、なんだかめちゃくちゃ納得度が高い組み合わせ。最高のマリアージュによって産み落とされた、最高のヴェイパー・ドリーム・ポップ。

 

TAMTAM “Worksong! (Home Edition)”

〈一度も裏切られたことがないバンド〉と私が勝手に呼んでいるTAMTAMが、待望のニュー・アルバム『We Are the Sun!』を5月20日(水)にリリース! この映像は、鎮座DOPENESSとの共演曲の〈Home Edition〉(鎮座DOPENESSは参加していません)。これを聴くだけでも新作が最高であることはわかってもらえるはず。

 

んミィバンド “地平線を抱きしめて(あした来る人たち210320@七針)”

“地平線を抱きしめて”は大好きな曲です。これは先日(といっても、遠い過去のようですが)、東京・八丁堀の七針で開催された、んミィバンドとinochiのツーマン・ライブ〈あした来る人たち〉での演奏。どんどんアンサンブルがソリッドに、洗練されていっているような気がします。

 

にゃにゃんがプー “春ねずみ”

にゃプ節全開の新曲。メロディー、編曲、歌詞、どれを取っても〈これ、どっから出てきたんですか?〉と思うヤバさ。ふるえます。

 

Ms.Machine “Lapin Kulta”

Ms.Machineのニュー・シングル。冷え切ったビートと耳をつんざくようなギター、無表情なベースライン。曲名の〈Lapin Kulta〉とはフィンランドのビールの名前だそうです。意味は〈ラップランドの黄金〉。スカンディナヴィア半島北部のラップランドには金鉱があるんだとか。

 

石橋英子 “Memory of Future”

石橋英子さんがBandcampでリリースした新作『Memory of Future / Cellist Under The Influence』から。熊本の世界遺産・万田坑で開催されている高木尚雄さんの写真展〈記憶の未来〉(現在は新型コロナの影響でお休み中)のために作られた曲だとのこと。高木さんは炭鉱夫だったそうで、この曲は実際に炭鉱の音を使って作ったのだと、Bandcampの説明には書かれています。インダストリアルな音に聴こえるのですが、〈インダストリアル〉とは〈工業〉。つまりこの“Memory of Future”は、近代以前の、まさに近代=工業化に向かわんとする時代に生きた人々の営みを伝える作品なんじゃないか――そんなことを思いました。

 

kZm “TEENAGE VIBE feat. Tohji”

ニュー・アルバム『DISTORTION』より。ギター・リフを聴いて、腰を抜かすほどびっくり。この曲にしろ、BIMとの“Dream Chaser”にしろ、ミクスチャー/ラップ・メタルではない、〈こういうロックへのアプローチってアリなんだ!〉と驚かされる。ほんっと、最っ高です。向かうところ敵なし!

 

QN “Light Go Feat’METEOR”

独立独歩のラッパー/プロデューサー・QNの新曲。METEORの濃さもいいですが、QNの〈ヤンキーでもないしオタクでもない/俺たちはストリートで今日もサヴァイヴ/立派でもなけりゃ真面目でもない/楽しい事以外に興味がない〉が素晴らしい。

 

LEX “95 Project”

ニューEP『NEXT』から。だらりと垂れ流されるエモーションに陶然とします。

 

Leon Fanourakis × Jin Dogg × OVER KILL (FUJI TRILL & KNUX) “ATARIMAE”

無人になったストリートの片隅、その吹き溜まりから聴こえてくるラップ。この行く当てのない怒りやフラストレーションが〈いま〉なんだと思います。Jin Doggの“糞 (F**K YOU)”も聴こう。

 

クラムボン “夜見人知らず”

4月8日にリリースされた新曲。チェック漏れです! すみません。4つ打ちのエレクトロ・ポップなこの曲はミトさんのスタジオですべて録音されており、ミックスとマスタリングは、たまたまリモートで行われたとのこと。配信限定の〈アレメント〉シリーズとして、今後も新曲が発表されていくようです。ミトさんがスクエアプッシャー(来日公演は来年に延期!)について語ったインタビューも、この機会にぜひ読んでみてください。

 

【小峯崇嗣】

K E I_H A Y A S H I  “FREEDOM”

シンガー・ソングライター、K E I_H A Y A S H IによるファーストEP『KEI_HAYASH1』が4月22日にリリースされました。

ピアノとストリングスを用いた壮大なポップ・バラード・ソングに仕上がっており、彼のダイナミックで力強い歌声が胸の奥まで響き渡る一曲。一人で踏み出す怖さとその先を描いた勇気づけられる歌詞も必見です。

 

Shnayhon Yoso ”119”

独自のスタイルと思想を貫く19歳のアーティスト、Shnayhon Yosoが今年3月にリリースしたファースト・アルバム『elme』より紹介します。

〈死〉と〈生〉について自身の哲学的解釈を盛り込んだリリックを次々と繰り出す言葉とダークなフロウがたまらない一曲です。

6つの質問〉にて、この楽曲について本人から解説して頂いているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。

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