レゲエやソウルをベースに活動中のシンガーSpinna B-ILLが、〈横浜レゲエ祭〉などいくつもの現場を共にしてきたレゲエ界きってのダンスホール・バンド=HOME GROWNとの共作アルバムを完成。代表曲“ライオンの子”のセルフ・カヴァーをはじめとして全編で聴かせるコクのある歌声は、ここでも彼の最大の武器となる。頂きをめざす戦いは〈死ぬまで終わらない〉とみずからの背筋を伸ばすオープニングの“まだまだ”から、そのノドはいたって快調。HOME GROWNの鉄壁のサポートを得て、凛としたその佇まいにも力強さが増す。RANKIN TAXIの“ヨロコビのうた”のカヴァーも、〈どこかにあなたがいてくれるだけで感謝〉というシンプルな愛のメッセージがより深く響くことだろう。