年頭の『孔雀』に続く新作は、ついにメジャー・デビューとなるEP。今回もChaki Zuluのトータル・プロデュースで、その立ち位置と艶めかしいヴォーカル・ワークにはいささかのブレもなし。メジャー・ディールに舌出すボスビ×チぶりがリリックでもキュートに表現されたド頭の“Sign”からニヤリとさせられるが、そんな軽口も、裏に秘めた真摯な思いを映す“Revenge”で意味を増すあたりがまた憎めない一作だ。