前作以降、その才覚をより多方面に周知させたプロデューサーの3作目。ライヴ・バンドのメンバーらによる演奏とトラック構築とを有機的に溶け合わせ、トラップやUKガラージにも手を伸ばしながら、70年代ジャズ~ソウルや90年代ヒップホップに連なる手触りの柔らかな音像で全編をまとめている。AwichにC.O.S.A.、ゆるふわギャングなど挙げきれない面々のキャスティングも見事で、特に8名によるマイクリレー楽曲が圧巻!