前作がバンドの射程範囲を広げたものであれば、この新作はその精巧さを強烈に高めた印象。ホーンをはじめとしたさまざまな音が飛び出すギラギラとしたファンクや、クールなシティ・ポップに軽快なラップ・チューン、さらには人力の限界に挑むような圧倒的熱量で繰り広げられるロック・ナンバーもあって、どこまでも自由に創作意欲を爆発させている。そんな楽曲群にほぼタイアップがついているという現状も痛快な3作目だ。