本日休演
オリジナル・アルバムとライヴ盤で体感できる妖しくサイケデリックな音空間と、強烈な磁場!
京都のインディー・シーンで異彩を放つロック・バンド、本日休演。2年ぶりの新作『MOOD』は、メンバーが1人減って3人になったことで、バンド・サウンドはよりソリッドになった。ファンクやヒップホップを吸収した骨太なグルーヴ――その奇妙なリズムのズレや音の歪みがサイケデリックな空間を生み出している。メロディーは時として甘く、ノイジーなトゲを散りばめたメロウネスが魅惑的だが、油断していると底なし沼にひきずり込まれそうな不穏さもあり、坂本慎太郎の作品にも通じる妖しい〈ムード〉がアルバムに漂っている。
同時にリリースされる『LIVE 2015-2019』は、4年間のライブ音源から選りすぐった8曲を収録。彼らが本領を発揮するのはライブであり、不意打ちのようなギターのリフ、つんのめるリズム、そして、ヌルっとした歌声が、強烈な磁場を発生させている様子が確認できる。その生々しい感触が『MOOD』にはしっかりと息づいていて、2枚の新作を併せて聴くことで、本日休演というバンドの異形ぶりが伝わってくるはずだ。