UNISON SQUARE GARDENとは趣の異なるアーバンなムードを湛えた斎藤宏介のヴォーカル、それを小気味良く彩る須藤優の巧みなベースが一段と深みを増したセカンド・アルバム。“Halloween Knight”“Vivid Noise”の間奏でソロの応酬を繰り広げるような刺激的なテイストはそのままに、“おもちゃの街”“ユースレス・シンフォニー”といったコロナ禍ゆえに生まれたであろう温かみのある楽曲を新鮮に響かせたり、全体を通して四季が感じられる作りになっていたりするのがいい。美しいファルセットとネオ・ソウル調のまろやかなサウンドが見事にマッチした“ブルー”、微睡みを誘うマイルドな展開の果てに轟音ギターが降り注ぐ“ZZZZZ”など、二人の引き出しの多さにも驚かされるばかりです。