NOW IS EARLY――またまた旬が巡り巡ってきた、ハウス黎明期のスタンダードが待望の復刻!!
〈テクノ〉〈アンビエント〉と続いた、ele-kingプレゼンツのガイドブック〈definitive〉シリーズの第3弾は……ハウス! そして、4月に発行を控えるその「HOUSE definitive 1973-2014」と連動する形でクラシックなアルバムのリイシューも行われています。
まずはラリー・ハード率いるフィンガーズ・インクの残した唯一のアルバム『Another Side』(88年)。ラリーといえばMrフィンガーズ名義による『Ammnesia』(89年)が「TECHNO definitive」発行時に復刻されたのも記憶に新しいですが、ロバート・オウエンスの歌唱を擁するこちらのユニットは、後のNYハウス隆盛にも繋がるディープ&スムースなシカゴの宝玉と言えましょう。黒いハウス・クラシックです。
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もう一枚も88年のブツで、トッド・テリー・プロジェクトの『To The Batmobile Let's Go』。ヒップホップとハウスが〈ニュー・スクール・ミュージック〉と括られていた時代らしいBボーイ・スタイルが堪能できるガシガシのサンプリング名盤につき、ダック・ソースの源流として聴くのもアリかも〜?
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THE TODD TERRY PROJECT 『To The Batmobile Let’s Go』 Fresh/Pヴァイン(1988)