“ラズベリー”に顕著に表れている通り、エッジーにも淡いタッチにも楽曲をペイントしてみせる岡田安未の変幻自在なギター・プレイはさらに進化。そして、憂いと切実さを帯びた水上えみりの歌も素晴らしい。〈止まない雨はない〉〈明けない夜はない〉じゃなくて〈本質をもっと見つめてほしい〉と唱える“春中夢”が、先行きの見えない時代のあり方を問うように響く。必要ななきごとが詰まった2枚目のミニ・アルバム。