小さくまとまっていない。スケールがデカくてダイナミック。個性的で力強い歌声をど~んと勢いよく響かせている。インディーで2枚のアルバムを発表後、リアーナやクリスティーナ・アギレラ、バックストリート・ボーイズらに楽曲を提供してきたシンガー・ソングライターの、これがメジャー進出作だ。ロブ・カヴァロをはじめ、イザベラ・サマーズやシュガーカルトのティム・パグノッタらがプロデュースした全12曲は、圧倒的にポジティヴなヴォーカルでグイグイ聴き手を引っ張っていくもの。メロディー的にも昂揚感のあるポップ・ロック曲が並び、聴けば力が湧いてくる。が、クロージング・トラック“Forever For Now”のみダークなドラマ性を持ったスロウ。後を引く終わり方に心がザワザワする。