“The American Dream Is Killing Me”などの先行曲からも方向性は予想できたことだろう。ジャケもタイトルも意味深な4年ぶりのニュー・アルバムは、前作『Father Of All Motherfuckers』以降のアメリカ社会や世界を取り巻く不穏な空気を躊躇なく反映したもの。彼らとの二人三脚を経て名プロデューサーになったロブ・カヴァロとおよそ10年ぶりに合体し、サウンドの傾向的にも『Dookie』(94年)や『American Idiot』(2004年)の進化形となるパンク・ナンバーがポップに際立っている。一方では近年の作品で見せてきた振り幅を深化した側面もあり、単なるルーツ回帰に終わらない仕上がりが実に頼もしい!