2000年代に人気を博したサンディエゴの5人組の健在を印象付ける12枚目のアルバム。フィービー・ブリジャーズを手掛け、ふたたび注目されたヴェテラン、トニー・ベルグをプロデューサーに迎えているんだから目のつけどころがいい。グランジ/オルタナ以降のモダン・ロックという持ち味も活かしつつ、クラシック・ロックの影響という新境地も。生々しいサウンドが際立たせるのは転調がビートルズっぽいメロディーの魅力だ。