今年で15周年を迎える〈GREENROOM FESTIVAL '19〉が、5月25日(土)、26日(日)に神奈川・横浜赤レンガ地区野外特設会場で開催される。心地良い潮風がそよぐ最高のロケーションに、国内フェスでも随一と言える風通しの良さと自由なムードで人気を誇る〈GREENROOM〉は、音楽、アート、映画、食事、ヨガなどのワークショップにショッピングまで楽しめる日本屈指のカルチャー・フェスティヴァルだ。
本稿では、フェスのメイン・コンテンツとなるライヴ・アクトにフォーカス。ビーチ・カルチャー/サーフ・カルチャーをルーツとし〈Save The Beach, Save The Ocean.〉をコンセプトとする当初からのスピリットは守りつつも、年を追うごとにジャンルや世代を越えたヴァラエティ豊かなラインナップへとパワーアップしてきた〈GREENROOM〉。約60組が登場する今年のラインナップを5つのポイントで分けて紹介しながら、観どころを紐解いていく。
★チケット予約など、〈GREENROOM FESTIVAL '19〉の詳細は記事末尾へ
〈GREENROOM〉らしさを象徴する今年のヘッドライナーは?
トミー・ゲレロ、リッキー・リー・ジョーンズ、チャカ・カーン、ジミー・クリフ、サブライム・ウィズ・ローム……〈GREENROOM〉らしさを象徴するレジェンダリーなアーティストが務めてきたヘッドライナー。記念すべき15年目の今年は、リオン・ブリッジズとトム・ミッシュが登場する。いずれもフェス代表・釜萢直起氏の念願のラインナップで、特にトム・ミッシュは昨年の〈SUMMER SONIC〉でのステージに感激し、オファーをし続け実現したのだそう。
米・テキサス出身のソウル・シンガーであるリオン・ブリッジズは、2015年に『Coming Home』でアルバム・デビュー。2018年にはセカンド『Good Thing』をリリースし、グラミー(最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞)も受賞している。
〈ジェイムス・ブレイク、ジェイミーXXに続く逸材〉とも称されるシンガー・ソングライターのトム・ミッシュ。デビュー作『Geography』(2018年)は、収録曲を星野源がラジオで紹介するなど、ここ日本でも音楽ファンの間で大きな話題となった。今回の来日に向けては、2015年のミックステープ『Beat Tape 2』が日本盤CDとしてリリースされている。
これまでも新旧のアーティストを抜群のセンスでキュレーションしてきた〈GREENROOM〉だが、レジェンド枠が登場することの多いヘッドライナーに、こうした旬の若手アーティストが配置されているのも、今年のトピックのひとつだろう。
来日勢は単独公演より〈GREENROOM〉がオススメ?
海外勢は他にも強力な面々が勢ぞろい。
昨年のサブライムの流れでもあるというLA発のミクスチャー・ロック・バンドのパイオニア、フィッシュボーン。ビーチやサーフ・カルチャーとの繋がりも深いスウィッチフットとアラーラズ。
さらに、リリースされたばかりの新作『Dub Session』を引っ提げ再登場するスケーター/ミュージシャンのトミー・ゲレロ(無料エリア〈REDBRICK〉での登場!)。故アヴィーチーのヒット“Wake Me Up”の共作者としても知られるSSW/プロデューサーのアロー・ブラック。そして、ゴスペルやロックをルーツにシルキーな歌声を響かせるシンガーのコリーヌ・ベイリー・レイが登場する。
サーフ・カルチャーやストリート・カルチャーとの結びつきの強いバンド勢や、今様のR&Bサウンドを奏でる実力派アーティストまで、まさに屋外で、〈GREENROOM〉で聴くのにうってつけな顔ぶれ。単独公演を予定しているアーティストもいるので、そちらでしっかりと観るのもいいが、いくつかのアーティストをいいとこ取りして楽しめるのは、やはりフェスならではの魅力だ。
King Gnuや中村佳穂など、〈いま観ておきたい〉もっとも旬な国内若手アクト
数年前よりフレッシュな若手アーティストのラインナップがグッと増えてきた印象の〈GREENROOM〉。さらなる飛躍が期待される注目株が今年も大集結しているので、お観逃しなく。
以前のSuchmosのような勢いでブレイク中のKing Gnuに、米津玄師も絶賛する中村佳穂、〈GREENROOM〉前後に新作の発表を控えるSIRUPやRIRI。ほかにも向井太一やTENDRE、FIVE NEW OLD、川谷絵音らゲスの極み乙女。メンバー擁する新バンド・ichikoro、昨年に続き登場するKANDYTOWN(Minnesotah&MASATOはそれぞれDJとしても出演)などが2日間にぎゅっと凝縮されている。また、Nulbarich、Yogee New Waves、LUCKY TAPES、yahyelなど若手枠の人気者もしっかりラインナップ。〈GREENROOM〉はステージ間の距離も近いので、どれも外せない!という人はうまくハシゴして網羅することも可能かも?
クレイジーケンバンドら常連組にKICK THE CAN CREW/KREVAの両日出演も
安定/圧巻のライヴ・パフォーマンスを見せてくれる大御所/中堅勢も、初夏の週末を盛り上げる。
クレイジーケンバンド、Caravan、EGO-WRAPPIN'などの常連組に、オリジナル・ラブ、Chara、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、YOUR SONG IS GOOD、安藤裕子、The BONEZ、NakamuraEmiなど、それぞれがヘッドライナー級かつ〈GREENROOM〉らしい豪華面々が集結した。初日に出演するKICK THE CAN CREWは、2日目にKREVAがソロでも登場するというトピックもあり。
無料エリアの〈PORT LOUNGE〉も! クラブ・ミュージック系のアクト
最後は、クルーズしながらDJが楽しめる〈PARADISE SHIP〉、〈RED BRICK〉と共に無料エリアとなる〈PORT LOUNGE〉で行われるクラブ・ミュージック系のアクトをチェックしよう。
高木完、K.U.D.O.、屋敷豪太によるMAJOR FORCEや沖野修也(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)といったお馴染みの大御所のほか、モデルとして活躍しながらDJとしてはテイ・トウワや高橋幸宏らから信頼を寄せられるYUKA MIZUHARA、ヒップホップ・クルーTOKYO HEALTH CLUBのDJ/トラックメイカーであるTSUBAME、ソウル生まれのDJ/シンガー・ソングライターYonYonなど、若手も多数登場。前述のとおり無料エリア〈RED BRICK〉でも観ることができるので、横浜観光のついでにふらっと立ち寄ることも可能だ。
リピーターが多いことでも知られる都市型フェス〈GREENROOM〉。初夏の心地良い気候とアクセスの良さは、家族連れにも人気が高い。以上を読んで/聴いて気になるアクトがいたら、気軽に足を運んでみてはいかがだろう。2日通し券は完売間近なので、ご予約はお早目に。
Event Information
GREENROOM FESTIVAL'19 15th Anniversary
日時:2019年5月25日(土)、26日(日)
会場:神奈川・横浜赤レンガ地区野外特設会場
チケット:1日券11,730円/2日通し券19,000円 〉〉予約はコチラから
出演:
〈1日目〉
リオン・ブリッジズ/フィッシュボーン/スウィッチフット/アラーラズ/クレイジーケンバンド/THE BAWDIES/KICK THE CAN CREW/The BONEZ/Nulbarich/King Gnu/Caravan/Yogee New Waves/向井太一/SIRUP/jizue/NakamuraEmi/ReN/TRI4TH/AmPm/中村佳穂/DE DE MOUSE/沖野修也(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)/高木完 & K.U.D.O(MAJOR FORCE)/リベラル(SANABAGUN.)/grooveman Spot/やけのはら/YonYon/YUKA MIZUHARA
〈2日目〉
トム・ミッシュ/アロー・ブラック/コリーヌ・ベイリー・レイ/トミー・ゲレロ/Chara/EGO-WRAPPIN'/KREVA/オリジナル・ラブ/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/YOUR SONG IS GOOD/竹原ピストル/安藤裕子/HY/KANDYTOWN/TENDRE/FIVE NEW OLD/LUCKY TAPES/ichikoro/yahyel/ビッケブランカ/RIRI/MAJOR FORCE/DJ BAKU/野崎良太(Jazztronik)/DJ HASEBE/DISCO MAKAPU’U/MONKEY TIMERS(DISKO KLUBB)/TSUBAME(from TOKYO HEALTH CLUB)/Minnesotah(KANDYTOWN)/MASATO(KANDYTOWN)
https://greenroom.jp/