昨今エクストリーム系音楽において女性ヴォーカルの活躍が目立つけれど、サンタクルーズ発の4人組も例外ではない。このファースト・アルバムは1分台のショート曲を軸に不穏なハードコアで疾走。そのなかで注目すべきは彼女のデス声で、メタル好きにも訴える野獣性を発揮。しかも“Seeds To Sow”では朗らかな歌メロとホーンを導入したり、表題曲はオルタナ・ロック全開だったりと、豊かなルーツも垣間見える好盤だ。