紅一点シンガーを擁するカリフォルニアの5人組によるセカンド・アルバム。ハードコア系のレーベルを離れ、フィービー・ブリジャーズが所属するデッド・オーシャンズからのリリースという変化がバンドに吹きはじめた追い風を物語る。そのなかでバンドは激しいスクリームを交えるヴォーカルをはじめ、自分たちのポテンシャルをダイナミックに追求。パンク/ハードコアはいまだに自分たちの根底にあると言いながら、キャッチーなメロディーと共にオルタナ・ロックという表現が相応しいスケールを手に入れた楽曲の数々は、これまでリーチできなかったリスナーにも突き刺さるに違いない。