全9曲トータル・タイム約32分。過去作と比べて、もっともソリッドな表情を浮かべた通算14枚目のアルバムはファンの期待を裏切らない傑作と言えるだろう。従来のヘヴィネスにダイナミックな躍動感を加え、聴く者の情動を激しく揺さぶってくる。何より生々しく、パッションに溢れ、直情的な攻撃力で最大の効果をもたらす楽曲が並んでいる。ニュー・メタルの始祖にして、その他大勢を突き放す無二の個性にひれ伏すばかりだ。スクラッチ調のギターを用いた“Lost In The Grandeur”など新味なアプローチもあり、一曲一曲の密度も半端ではない。さらにジョナサン・デイヴィス(ヴォーカル)の表現力も素晴らしく、慈悲深きメロディーラインに身も心も吸い込まれてしまう。日本盤はボートラ1曲追加。