テルアヴィヴ生まれのジャズ・トランぺッター、アヴィシャイ・コーエンの新作。ECMでは5作目、5年ぶりのカルテット作品になる。前作『ビッグ・ヴィシャス』とはかなり異なり、全編フリーフォームな即興演奏が繰り広げられている。曲名も8曲目まで“パートI”といったタイトルの組曲の構成になっており、9曲目のみ“ディパーチャー”と曲名がついており、コーエンによるイスラエルの詩人、ゼルダ・シュナーソン・ミシュコフスキーの詩の朗読が収録されている。参加メンバーはピアニストのヨナタン・アヴィシャイ、ベーシストのバラク・モリ等。コーエンのトランペットの演奏は究極の美だ。