2001年の『Dharma Days』以来、実に13年振りとなるマーク・ターナー(ts)のリーダー作が満を持してECMより登場。アヴィシャイ・コーヘン(tp)、マーカス・ギルモア(ds)、ジョー・マーティン(b)という布陣での近年の集大成。決してブレないサックス奏者として、自己のサウンドの追求にストイックなまでに向かい合ってきた彼が到達した新世界たるやいかに。現代のジャズシーンで絶大な影響力を持つそのユニークなサックスプレイについつい耳を奪われるものの、異質なまでにクリエイトされたオリジナル楽曲の数々とそれらを土台に交信されるインタープレイが鮮烈。