ロンドン出身のアイルランド系シンガー/ラッパーによる4作目。ジョーダン・ラカイやトム・ミッシュに先駆けたネオ・ソウルやブーンバップのオーガニックな現代解釈という基本軸は揺るがないが、デムエイやサシャ・キーブルとの共演を含めて今回はギターのアコースティックな音色が強調されたレトロでサイケな曲が多く、裏声を交えた繊細な歌い口も際立つ。その空気を纏いつつ歌われる最後のディスコ・ファンクがこれまた痛快だ。