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ゆゆん
 

自身の繊細さを外に出すことを臆さない、ゆゆん

――この1年の活動でメンバーの仲も深まったようですね。では、お互いの人柄や魅力についてはどのように感じていますか? 第一印象からの変化、会ったばかりの頃には気付かなかった一面などあれば教えてください。

よせい「ゆゆんはすごく繊細な子だと思います。それは彼女が自分の言動のひとつひとつに責任感を感じているがゆえの繊細さだと思っていて。自分が何かを発言したあとに〈これはダメだったかな……〉と葛藤していることがよくあるんですよ。ただ、その繊細で儚い感じから一転して、歌声には力強い部分があるので、私はそういうギャップを横で見ているのが楽しいです(笑)」

ゆゆん「そうだったんだ(笑)」

よせい「あと、ゆゆんはよく、彼女のInstagramのストーリーで自分の想いを言葉にして綴っているんですけど、きっとそれを読んで勇気づけられたファンの方もたくさんいらっしゃると思っていて。歌声だけでなく、言葉でも寄り添っているのが、ゆゆんのいちばんの良さだと思っています」

――ゆゆんさんは、そういった自分の言葉を通じてファンのみんなに何かを伝えたい気持ちがあるのでしょうか?

ゆゆん「そうですね。いまよせいが言ってくれたように、私自身、繊細というか何事にも敏感で、すぐに生きるのが苦しくなっちゃうんですよ。でも、この気持ちを自分のなかに留めておくのはもったいない気がしていて。だからストーリーに自分の気持ちを吐き出すことで、私もみんなと同じ人間だということを理解してほしいし、私の言葉に共感して救われてくれる子がいたらいいなと思いながら、いつも書いています」

 

実果
 

マシュマロみたいで、かりんとう。ツッコミ上手な実果

――その考え方は、日常の些細な喜びや不安に寄り添った歌を紡ぐ、mzsrzの活動テーマとも繋がるところがありますよね。続いて、実果さんに対する皆さんの印象はいかがですか?

ゆゆん「オーディションで初めて会ったときに、マシュマロみたいって思いました。肌が白くて、ふわふわしてそうなので、〈ほっぺた触りたい!〉みたいな(笑)」

よせい「わかるー! でも、実際に話してみたら結構毒舌というか、ツッコミが上手なんですよ(笑)。私と実果はいまも地方在住(よせいは兵庫県、実果は青森県出身)なんですけど、ホテルで一緒になったときに、私がボケたりしたら、すごく的確なツッコミをくれるんです。なのでいまはマシュマロというよりも、かりんとうみたいなイメージですね(笑)」

作山「私も最初はおとなしい子なのかと思ってた」

実果「人見知りするからね」

――でも、仲良くなると本来の部分が出るわけですね。実際、毒舌なんですか?

実果「う~ん……でも、ひと言で会話を終わらせてしまうクセはあります。例えば〈〇〇だよね〉と言われたら、〈うん、そうだね〉って返してしまって、会話が続かないことがよくあるんです。だから毒舌というよりも、ちょっと冷たい感じになるのかもしれないです」

よせい「冷たいと感じたことはないよ、大丈夫。関西人的には最高のツッコミだから(笑)」

 

作山由衣
 

大人っぽさとあどけなさが同居する最年少の作山由衣

――それでは作山さんに対する印象はどうでしょう?

ゆゆん「オーディションのときからオーラがすごかったです。〈この子、ヤバい!〉と思った」

よせい「そうそう。それなのに年齢を聞いたら私より5歳も年下で、〈え!?〉と思いました。私の妹と同い年なんですけど、家に帰って妹を見たときに安心しましたもん(笑)。ただ、大人っぽいんですけど、最年少らしさもあって、はっちゃけるときはすごく無邪気で、子供みたいになります。メンバーのなかでいちばんよく笑いますし。歌声もスッとしていて大人っぽいですけど、しゃべってみたらあどけなさも感じられます」

――作山さんはまだ中学生ですが、例えば周りのクラスメイトと比べて、自分が大人びていると感じたりしますか?

作山「〈落ち着いてるね〉と言われることが結構多いので、それが自分の強みなのかなと思っています」

よせい「取材でも自分の伝えたいことをしっかりと言語化できるんですよ。私たちも横で聞きながら〈そうそう!〉って何回も感心していて。語彙力の豊富さというか、そういう面が、彼女の強みだと思います」

大原「私のほうが年上なのに、見習わなくちゃって思います」

 

大原きらり
 

明るくて話し好き、に見えて実は恥ずかしがり屋の大原きらり

――そんな大原さんに対する皆さんの印象は、出会ったときと比べてどう変化しましたか?

実果「(第一印象から)変わらないなあって思います」

ゆゆん「うん。オーディションのときから、明るくて、話し好きな印象でした。控室で待機しているときも、〈どうしよー、めっちゃ不安!〉ってずっとしゃべっていたので、逆に余裕なのかなって思ったくらいで(笑)。一緒に活動を始めてからも、大きな声で笑って場を明るくしてくれたりして、私にはないものを持っていると思います」

大原「そうかなあ……」

よせい「第一印象からのギャップで言うと、オーディションの最終審査のとき、最初は不安がっていたので緊張しているのかなと思ったんですけど、実際に歌っているのを見たら〈えっ!? さっきまで緊張していた子はどこにいったの?〉っていうくらい、パーンと張り上げて歌っていて」

実果「うん、すごかった」

よせい「彼女はmzsrzのなかでいちばん張り上げて歌う系の歌が得意なんですけど、オーディションのときもスーッと伸びあがるような声で歌っていたので、〈うち、裏切られた?〉って思いました(笑)」

――大原さんは先ほど人と話をするのが苦手とおっしゃっていましたが、皆さんの印象はだいぶ異なっているようですね。

大原「違うんです! 私はお話が苦手で友だちがあまりできないタイプなんですけど、今後一生会わないと思った子とは仲良くできるんです(笑)。オーディションのときは、グループになると聞かされていなかったので、私が受かったとしても落ちたとしても、みんなとはもう会わないわけじゃないですか。ということは、自分をどんなふうに繕ってもバレないので、明るくできたんです。クラスメイトの場合だと、1年間一緒にすごさなくちゃいけないので、それができなくなるんですけど……。恥ずかしくてしゃべられないだけで、もとはしゃべるタイプなんです」

 

よせい
 

まさに〈ザ・陽キャ!〉、よせい

――逆にオーディションのときに素を出して、それをみんなに受け止めてもらえたからこそ、その後も素を出すことができたのかもしれないですね。では、最後によせいさんの印象について、お聞かせください。

よせい「(改まった口調で)聞かせてください!」

大原「でも、変わってないかも」

実果「うん。私がオーディションのときにすごく不安な顔をしていたらしくて、よせいが(オーディション審査の出番を終えて)戻ってきたときに〈大丈夫だよ〉ってハグしてくれたんですけど、〈いきなり距離近いなあ〉ってビックリして(笑)」

ゆゆん「それ、わかる(笑)。私も初めてオーディションで出会ったとき、よせいがいきなり〈かわいいですね!〉って話しかけてきて。距離が近くて、めっちゃ怖かったです(笑)」

よせい「いや、違うんです! ゆゆんはいま〈怖い〉と言いましたけど、彼女はツンデレなので」

ゆゆん「いやいや、そのときは初対面だから(笑)。いまは優しいなって思うけど」

実果「いつも明るくて、〈ザ・陽キャ!〉みたいな感じがすごいなって思います。いまも変わらず、みんなのことを励ましてくれるし、場を回してくれるし」

――よせいさんの距離感の近さが、いまは同じグループのメンバーとして頼りになっているわけですね。

よせい「私はせっかく出会ったのであれば、その人のことを知って仲良くなりたい気持ちが常にあるので。私もグループになることは知らなかったんですけど、同じ夢を持っているからこそ同じオーディションにいたので、そういう人たちと仲良くなって切磋琢磨したいなと思って、〈大丈夫やで!〉とか〈かわいいですね〉って声をかけていたのに、実は怖がられていたみたいです(笑)」