日本を代表する作曲家である坂本龍一は同時に大変優れた選曲家でもありました。特に関係も深かったクラシックからの影響は大きく、ドビュッシーやサティ、ブラームスやワーグナーなどの音楽は、坂本龍一が生み出した様々な作品の中でもその面影を感じることができます。本書はそんな坂本龍一が生前に愛したジャンルの垣根を超えた多くの音楽の中からその一部を抜粋して紹介した一冊です。モダン・ジャズや世界の民謡、ロック、シティ・ポップやクラブ・ミュージックなど、坂本龍一を取り巻く非常に多様な音楽からの影響を知ることで、より深く彼の創り出す音楽の源泉を知ることができるでしょう。