今年結成15周年を迎える彼らの7枚目のアルバムは、傑作の名に値する最高の出来栄え。コロナ禍のモヤモヤを逆噴射させ、冒頭曲“Help Me Help You”からクラップや合唱コーラスで激しく焚きつける。全編を通し、凄まじい衝動がトグロを巻いているのだ。“Rabbit Hole”ではコーンとボン・ジョヴィを接続させたような極悪爽快な音色を轟かせるなど、己の武器を研ぎ澄ませたカッコ良さ。ノー・ダウトのカヴァーも良し。