現在の山下達郎バンドのサックスマンとしても活躍、自身のソロ作としては4作目のスタジオ録音アルバム。収録された全10曲中、9曲は自身のオリジナル、1曲がスタンダード・ナンバーでガーシュウィン作曲の“バット・ノット・フォー・ミー”という構成。ソプラノ・サックスとアルト・サックスを曲によって使い分け、自らのルーツであるジャズをとことん追求した意欲作だ。メンバーにはピアノ、エレピを宮川純、べースを川村竜、ドラムスを山田玲というワンホーン主体の4人編成。スイング感溢れるナンバーでのアグレッシヴなブロウと静謐なバラード曲で聴かせる歌心あふれるプレイが見事だ。