4年ぶりとなる4枚目のアルバムは、フォーリミを待ちわびていたファンの期待に120%応えた純度の高い作品である。2ビートのショート・チューン“Every”~“Keep going”に雪崩れ込むド頭の流れからバンドの必勝パターンで、特に前半は合唱パートを仕込んだライヴ仕様のアグレッシヴな楽曲が勢揃い。一方で、スカのリズムでくだけた雰囲気を放つ“Galapagos II”は新境地的なユニークな曲調と言えるだろう。また、アコギ弾き語りから一気に爆走する表題曲も素晴らしい。それに加えて、“Jumper”“Cycle”“Just”などの既発曲が作品の流れの中でよりいっそう輝きを増しているところもポイント。奇を衒ったり、変化球を投げるわけではなく、正攻法で一点突破した清々しさに貫かれている。