Dragon Ashの25周年を記念した初のトリビュート作。親交の深い13組のアーティストが集い、それぞれの個性をDragon Ashの楽曲を通して色濃く表明。どれも甲乙付け難いカヴァーっぷりで、アレンジや解釈の妙に唸らされる場面が多い。翻って、原曲を聴きたくなる衝動にも駆られ、彼らが掲げ続けたミクスチャー・ロックの多様性と奥深さを再認識するきっかけになるだろう。The BONEZによる“天使ノロック”は見事なハマり具合で、また10-FFETの“百合の咲く場所で”、MONGOL800の“繋がりSUNSET”、04 Limited Sazabysの“crush the window”など聴きどころが満載だ。ラストはDragon Ashの新曲“VOX”を収めており、観客との大合唱を意識したシンガロング曲である。