『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』以来約1年振り。待望のクリスチャン・ツィメルマンの新作は、10月3日に生誕140周年を迎えたシマノフスキのピアノ作品集。1980年にカヤ・ダンチョフスカとのアルバムでツィメルマンはシマノフスキの作品を録音しているが、ピアノ・ソロのリリースは勿論今回が初。故郷ポーランドへの想いがつまった力作。“9つの前奏曲”を始めその音楽は、実に神秘的かつ幻想的な世界を奏でている。ツィメルマンの息遣いが聴こえる程の集中された1音1音。広島県福山市のふくやま芸術文化ホールでの録音。