テキサス出身のマルチ奏者による初作は、暗い水中に沈むジャケがその一端を示すように、黒人社会を深く描写するコンセプト・アルバム。初期ファンカデリック的なサイケ感の“FUNKENTOLOGY”をはじめ、鬱蒼としたトーンのソウル、ジャズ、ヒップホップを展開していく。ジョージ・クリントンとベニー・ザ・ブッチャーを語り部に招いて報復のストーリーを綴る“BENNY’S GOT A GUN”など、時に息が詰まるようなヒリついた場面も伴う。