ティム・バーンとマット・ミッチェルのデュオのライヴ盤。今年Intaktからリリースされたものの中でも屈指の内容。マットはドラマーのケイト・ジェンタイルと昨年リリースしたSnark Horseと制作したアルバムなどの充実した制作が続き、近年彼の活動に注目が集まる。ティムとマットの即興は断片的なフレーズの塊を壊したり紡ぎながらして進んでいく。ライナーを執筆したジャンゴ・ベイツはマットに影響を与えた音楽として、コンロン・ナンカロウ、フェイシング・ユーと並べて、最後にアニメ映画音楽の大家、カール・スターリングを挙げた。確かに何かを追いかけているには違いない。