タイトルからもわかる通り、音楽性の幅をグッと広げた前作『Get Up Sequences Part One』の続編である。今回はベナン、日本、フランス、インド、テキサス、デトロイトを訪れ、元アップルズ・イン・ステレオのヒラリー・ブラットセットやラッパーのインディゴヤジ、Lucie,Tooのヴォーカリスト・小久保千里ら、現地ミュージシャンとの録音を各地で敢行。結果として彼らしいハイパーアクティヴでポップな音楽性を保ちつつ、〈Part One〉の世界観にインドや西アフリカの音楽も加えた、よりエスニックで多様性のある音楽に仕上がった。オールド・スクール・ヒップホップを彷彿させるレトロで温もりのあるサウンドもいままで以上に素晴らしく、キャリアの中でいちばん寛容的かつポジティヴな作品と言っていい。