アフロやヒップホップにも接近する南ロンドン界隈のジャズ・ギタリストで、シンガー・ソングライターでもあるマルチな才能の2年ぶり2作目。ネオ・ソウルやロックの要素もあるウェルメイドな楽曲群は、よく引き合いに出されるトム・ミッシュとの類似点も感じられる。ただしヨレたギターと枯れた味わいの歌声は、ブルージーな表題曲や内省フォーク風の“Sweet Isolation”などで本領を発揮し、彼ならではの魅力を発している。