チャーリーXCXとのコラボ、デュア・リパのリミックスなど、他のアーティストからも注目を浴びているイェジのファースト・アルバムは、3年前に発表したデビュー・ミックステープ『WHAT WE DREW』の方向性を推し進めた作品だ。メロディアスなハウス・ミュージックで台頭したデビュー当初の姿よりも、アンビエントやドラムンベースといった多くの要素を掛け合わせるソングライターとしての側面が目立つ。韓国系アメリカ人というバックグラウンドが滲む歌詞も聴きどころだ。その背景から生じた孤独感や怒りが漂う言葉に触れると、まるで日記を読んでいるような感覚に包まれる。