LAを拠点に活動し、女優としても名を馳せるKiana Ledeの3rdアルバム。今作も伸びやかで透明感のある気持ちの良い歌声が最高。メロウで可憐な“Irresponsible”と“Promise Me”でリスナーを一気に引き込んでゆく。同世代のR&Bシンガー、Ella Maiをフィーチャーした“Jealous”はオーセンティックでソウルフル且つ彼女の表現力を存分に堪能にできる。Khalidとのコラボ曲“Where You Go”は絶妙なハーモニーはうっとりするほど美しい。次世代の歌姫による待望の最新作は聴き逃せない1枚。

 


現行R&Bの最前線を行くひとりとなったシンガーによる3年ぶりのアルバム。2度の失恋で抱いた自他への〈怨み〉を呑み込んで前進するストーリーで、ボサノヴァ風の序曲から、どこか吹っ切れた印象だ。制作陣に盟友のライスンピーズやDマイルなどが名を連ね、気鋭のニージャがほぼ全編で関わった楽曲はトラップ・ソウルからアコースティックなスロウまで多彩で、ブライソン・ティラーとのエレガントなダンサー“Gone”、エラ・メイを迎えたバラード“Jealous”、カリードとの“Where You Go”といったコラボ曲も上々の出来。人懐っこいヴォーカルも自信に溢れ、特に“Deeper”での力強く伸びのある声は胸に迫るものがある。