ザ・ルースターズのアルバム13作、118曲が2023年11月1日(水)に配信される。

80年にシングル“ロージー”でデビューし、その後のロック界に大きな影響と数々の伝説を残したロックンロールバンド、ザ・ルースターズ。初期のメンバーは大江慎也(ボーカル/ギター)、花田裕之(ギター)、井上富雄(ベース)、池畑潤二(ドラムス)の4人で、北九州で結成され、サンハウス、シーナ&ロケッツ、ザ・ロッカーズ、THE MODSらとともに、〈めんたいロック〉と当時呼ばれた、福岡・博多を中心としたロックムーブメントにも乗って、全国的な人気を博したバンドだ。

ザ・ルースターズは、何度かのメンバーチェンジを経て、88年に東京・渋谷公会堂(当時)でのライブで解散したが、2004年のFUJI ROCK FESTIVALにオリジナルメンバーでステージに立った。各メンバーはそれぞれソロやバンドなどで現在も活躍中で、バンドは数々の伝説とともTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTをはじめ、多くのバンドやアーティストからリスペクトされている。

そんな彼らの全アルバム13作、118曲が、いよいよ一斉配信される。

今回の配信を記念して、特設サイトも開設された。同サイトでは今後、貴重な写真を集めたギャラリーなどが公開される予定とのことで、ぜひあわせてチェックしてほしい。

ザ・ルースターズの担当プロデューサー、渡辺佳紀からのコメントは次のとおり。

「腑抜け野郎の脳天をたたき割れ‼︎」
ザ・ルースターズのデビューアルバムのキャッチコピーである。
今どきこんなコピーを掲げるバンドがあるだろうか。
そしてデビューシングル「ロージー」「恋をしようよ」の歌詞は、今レコ倫通るんかい?
と心配にすらなる内容だ。
反体制・反逆こそがロックンロールの重要な必要条件の一つ(反逆、なんて言葉久々に見た)。
だが過激なだけがロックンロールだなどというつもりはこれっぽっちも、ない。

ザ・ルースターズは大江慎也をはじめとしたメンバーの初期衝動そのものと言えるそんな初期の楽曲の認知が高いが、中期には下山淳らの加入によるサウンド志向、かつダークで耽美的世界観が、

後期にはストレートなバンドスタイルだけに留まらない「歌もの」の名曲が多く存在する。
そこに一貫しているのは「カッコよさ」。これはロックンロールの重要な必要条件のもう一つである。

そして最後までザ・ルースターズを背負った男、花田裕之の生き方と華。
THE ROOSTERS to THE ROOSTERZ、全てでロックンロールそのものを感じてほしい。

担当プロデューサー 渡辺佳紀

ジャパニーズロックの伝説、その音楽を、配信であらためて堪能したい。

 


INFORMATION
■配信作品一覧
全13作品(118曲)

『THE ROOSTERS』(COKM-44603)
オリジナル:1980年11月発売

『THE ROOSTERS à GO-GO』(COKM-44604)
オリジナル:1981年6月発売

『INSANE』(COKM-44605)
オリジナル:1981年11月発売

『ニュールンベルグでささやいて』(COKM-44606)
オリジナル:1982年11月発売

『C.M.C.』(COKM-44607)
オリジナル:1983年7月発売

『DIS.』(COKM-44608)
オリジナル:1983年10月発売

『GOOD DREAMS』(COKM-44609)
オリジナル:1984年4月発売

『φ (PHY)』(COKM-44610)
オリジナル:1984年12月発売

『NEON BOY』(COKM-44611)
オリジナル:1985年9月発売

『KAMINARI』(COKM-44612)
オリジナル:1986年11月発売

『PASSENGER』(COKM-44613)
オリジナル:1987年9月発売

『FOUR PIECES』(COKM-44614)
オリジナル:1988年5月発売

『FOUR PIECES LIVE』(COKM-44615)
オリジナル:1988年10月発売

 


PROFILE: ザ・ルースターズ
北九州で結成、80年に“ロージー”でデビュー。初期メンバーは大江慎也(ボーカル/ギター)、花田裕之(ギター)、井上富雄(ベース)、池畑潤二(ドラムス)の4人。ストレートで骨太なロックンロールと大江の過激な歌詞やパフォーマンスで話題となり、当時の〈めんたいロック〉ムーブメントにも乗って東京へ進出、全国のロックファンから支持され、数々の伝説を残す。THE ROOSTERSからTHE ROOSTERZに表記を変更。ある日の東北でのライブでサインを頼まれた大江がたまたまTHE ROOSTERZと書いたことで変わった(本人談)というが、大江の脱退とともに初期のストレートなロックンロールからニューウェーブの影響を受けたサウンドへと変化していった。何度かのメンバーチェンジを経て88年の渋谷公会堂でのライブで解散。90年代の終わりにTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、東京スカパラダイスオーケストラ、the pillows、THE BACK HORNらが参加したトリビュートアルバムがリリースされた。2004年、FUJI ROCK FESTIVALにオリジナルメンバーで登場した。メンバーは現在もソロやバンドなどで活躍中。