コラム

ユニコーン 『イーガジャケジョロ』

ユニコーンとABEDON――鍵盤奏者のソロとバンドの新作が連続で登場!

ABEDON (阿部義晴) BLACK AND WHITE キューン(2014)

  ユニコーン関連の作品が続けてリリースされたので、まとめて紹介を。まず阿部義晴改めABEDONの『BLACK AND WHITE』は、改名して新境地突入か?と思いきや、むしろソングライターとして原点回帰した感のある親密な手触りの作品。シンプルで大らかなロック・サウンドが中心で、一人多重録音による楽曲には独特の温もりがあり、グッと渋みを増した歌声も魅力的。プロデューサーとしては多面的な才能の持ち主だが、優れたメロディーメイカーであることも再発見できる好盤だ。 

ユニコーン イーガジャケジョロ キューン(2014)

  そして、再結成後は4枚目となるユニコーンの新作『イーガジャケジョロ』は、ここ数作のバンドの志向に沿った、装飾なしの重厚なロック・アルバム。そのなかに60年代のUKロック、ブルース/サーフィン/グラム・ロック風のリフなどを忍ばせてニヤリとさせる、ユーモアとシリアスの塩梅が相変わらず絶妙だ。特筆すべきは、タイトル曲を含め川西幸一作が4曲(共作を含む)もあることで、そこに限ってはユーモアの量が5割増し。全体的に手堅く落ち着いた印象のなかで、最年長者がいちばんはっちゃけてるのがなんだか頼もしい。

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