過去にAriana Grandeの楽曲提供で話題になったR&Bシンガー、Victoria Monétのデビュー作。前作同様にプロデューサーのD’Mileを起用している。70年代のノスタルジックなR&Bと、コンテンポラリーなファンクを合わせ持つアルバムとなっている。Lucky Dayeとのコラボ曲“Smoke”やキレキレのダンスも注目の今作のリード曲“On My Mama”、Earth, Wind & Fireと自身の愛娘をフィーチャーした“Hollywood”などがオススメ。2024年のグラミー賞に多数ノミネートされ、まさに新世代の歌姫となるであろう彼女の傑作。

 


ロドニー・ジャーキンズ門下のグループを経てナズやT.I.らと共演し、アリアナ・グランデの制作パートナーとしても名を上げたソングストレスがRCAと契約して放つ新作。3年前のEPの続編的な位置付けで、今回も盟友Dマイルがメインで制作を手掛け、ラッキー・デイとのマリファナ讃歌を筆頭に、ブジュ・バントン客演曲やケイトラナダ制作の近未来形ファンク、サウス・ヒップホップを下敷きにした人気曲“On My Mama”などを抑制の効いた艶っぽい声で歌う。後半はアース・ウィンド&ファイアとの共演も含めて70年代ソウル色が強まり、シルク・ソニックを連想させる展開に。全編フックだらけの強力作だ。