現地時間2月4日、米ロサンゼルスにて第66回グラミー賞授賞式が開催された。
主要4部門の結果は以下のとおり(★が受賞)。
年間最優秀レコード
ジョン・バティステ “Worship”
ボーイジーニアス “Not Strong Enough”
★マイリー・サイラス “Flowers”
ビリー・アイリッシュ “What Was I Made For? [From The Motion Picture “Barbie”]”
ヴィクトリア・モネ “On My Mama”
オリヴィア・ロドリゴ “vampire”
テイラー・スウィフト “Anti-Hero”
SZA “Kill Bill”
年間最優秀アルバム
ジョン・バティステ『World Music Radio』
ボーイジーニアス『the record』
マイリー・サイラス『Endless Summer Vacation』
ラナ・デル・レイ『Did You Know That There’s A Tunnel Under Ocean Blvd』
ジャネール・モネイ『The Age Of Pleasure』
オリヴィア・ロドリゴ『GUTS』
★テイラー・スウィフト『Midnights』
SZA『SOS』
年間最優秀楽曲
ラナ・デル・レイ “A&W”
テイラー・スウィフト “Anti-Hero”
ジョン・バティステ “Butterfly”
デュア・リパ “Dance The Night (From Barbie The Album)”
マイリー・サイラス “Flowers”
SZA “Kill Bill”
オリヴィア・ロドリゴ “vampire”
★ビリー・アイリッシュ “What Was I Made For? [From The Motion Picture “Barbie”]”
最優秀新人賞
グレイシー・エイブラムス
フレッド・アゲイン
アイス・スパイス
ジェリー・ロール
ココ・ジョーンズ
ノア・カハン
★ヴィクトリア・モネ
ザ・ウォー・アンド・トリーティ
※全部門の受賞結果はグラミー賞の公式サイトにてチェック
年間最優秀アルバムにはテイラー・スウィフトの『Midnights』が輝いた。テイラーが同部門を受賞するのは今回で4度目。この記録はフランク・シナトラ、ポール・サイモン、スティーヴィー・ワンダー(それぞれ3度受賞)を上回り、年間最優秀アルバムを最も獲得したアーティストとなった。
なお、最優秀ポップボーカルアルバムも受賞したテイラーだが、同部門の受賞スピーチにてニューアルバム『The Tortured Poets Department』を2024年4月19日(金)のリリースすることを突如発表した。
年間最優秀レコードはマイリー・サイラスの“Flowers”が獲得。プレゼンターであるメリル・ストリープとマーク・ロンソンが名前を読み上げると歓喜の表情を見せたマイリーは、スピーチにてチームスタッフや家族らへ感謝を述べた。マイリーは最優秀ポップソロパフォーマンスとあわせ、念願のグラミー初受賞を成し遂げた。
トップアーティストの仲間入りを果たす意味でも毎年大きな注目を集める最優秀新人賞は、アリアナ・グランデの制作パートナーとしても知られ、デビュー作『Jaguar II』で最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)も獲得したヴィクトリア・モネが受賞した。スピーチでは「この賞を15年間目指してきました。この音楽業界を土に例えるなら、私はやっと芽が出てきたように感じます」とコメントしたヴィクトリア、彼女の今後の活躍に期待だ。
年間最優秀楽曲には、映画「バービー」のサントラに提供するため書き下ろされたビリー・アイリッシュの“What Was I Made For?”が選ばれた。プレゼンターのライオネル・リッチーから名前を呼ばれ、兄のフィニアスと登壇したビリーは「バービー」の監督グレタ・ガーウィッグや主演のマーゴット・ロビー、同作のサントラを監修したマーク・ロンソンらに感謝を伝えた。なお、“What Was I Made For?”は最優秀映像作品楽曲も受賞している。
そのほか、6部門でノミネートされていたオリヴィア・ロドリゴは“vampire”の素晴らしいパフォーマンスを披露するも、惜しくも受賞を逃した。
最多9部門にノミネートされていたSZAは最優秀R&B楽曲、最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス、最優秀プログレッシブR&Bアルバムを受賞。また、年間最優秀レコードなど7部門にノミネートされていたボーイジーニアスは最優秀ロックパフォーマンス、最優秀ロックソング、最優秀オルタナティブミュージックアルバムの3冠に輝いた。
今年のグラミー賞授賞式では前述したオリヴィア・ロドリゴに加え、ビリー・アイリッシュやSZA、ジョニ・ミッチェル、ビリー・ジョエル、トラヴィス・スコット、U2らのパフォーマンスも披露された。
オープニングアクトを務めたデュア・リパは、来週2月16日(金)にリリース予定の新曲“Training Season”と、昨年11月に発表した“Houdini”をメドレーで披露。
ライブ盤『Joni Mitchell At Newport』が最優秀フォークアルバムを受賞したジョニ・ミッチェルは、ブランディ・カーライルらとともに“Both Sides Now"をパフォーマンス。来日公演も記憶に新しいビリー・ジョエルは、17年ぶりの新曲“Turn The Lights Back On”を初披露した。
U2は現在レジデンシー公演をおこなっているラスベガスのスフィアから最新シングル“Atomic City”を生中継で披露した。
そして、2023年に亡くなったトニー・ベネット、シネイド・オコナー、クラレンス・アヴァント、ティナ・ターナーへ向けた追悼パフォーマンスもおこなわれ、スティーヴィー・ワンダー、アニー・レノックス、ジョン・バティステ、ファンテイジア・バリーノらが出演。スティーヴィーはトニー・ベネットの歌唱映像にあわせて歌い、アニーは“Nothing Compares 2 U”をプリンスとの活動で知られるウェンディ&リサを携えて熱唱するなど、感動的な演出とともに偉大なるアーティスト達を追悼した。
多彩な面々がイベントを盛り上げた今年のグラミー賞授賞式。また1年後、今度はどんな作品やアーティストがノミネートされるか、今から楽しみだ。
TV INFORMATION
「第66回グラミー賞授賞式®」 ※字幕版
2024年2月5日(月)22:00~[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
※放送終了後~90日間WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信
※二カ国語版(同時通訳)もWOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信中
グラミー賞授賞式®特設サイト:https://www.wowow.co.jp/music/grammy/