アフロビーツ・シーンのスターから5作目が到着。もともとメロウで軽快な音楽性だが本作ではその魅力がますます発揮されており、涼やかなアマピアノ風の“CFMF”や厳かなムードも持つ“10 Kilo”は作中でも際立つ良曲だ。ヴィクトリア・モネイが歌うダンスホール・ナンバー“Offa Me”やクリス・ブラウンが参加した“Titanium”のような楽曲も、近年のR&B界におけるアフリカン・ポップへの歩み寄りへの返答といえるだろう。ウィズキッドやバーナ・ボーイ、はたまたタイラのような世界規模の名声と比較すればまだ知られていないダヴィドだが、本作を皮切りにその名を聴く機会が増えていくはずだ。