インフローが援護するUKのシンガーは2週間で2枚の新作を発表。こちらはその1枚目で、エレピやアコースティック・ギターの温かな音色を基調に2年前の前作にも通じるオーガニックな曲を柔らかな声で歌うが、佇まいはクールだ。アフロ・ラテン味のあるネオ・ソウルも含めて、70年代のキャロル・キングと00年代のエリカ・バドゥが交差したような美空間を浮遊する快作だ。